Now and Here

With keyword of localization, I keep 日日是好日 in my mind

記憶の上重ね

帰国してから、ありがたいことにマラウィでのあれこれについて話す機会が多い。その中で現地の伝統的な名前ってどんなものがあるの?と聞かれて、全然出てこない自分にハッとした。どんどん記憶が上書きされている…。

 

だから書き留めておこうと思う。あの土地での日々を、あの人たちとの時間を。

 

 

朝は鶏の声と共に始まる。私が2年間で一番一緒に時間を過ごしたのは鶏たちだった。笑

 

日の光を浴びながら、朝食の支度をし、事務所に行く。

(※火おこしは最後までだったので電気があれば私は大体米を炊いていた)

 

見慣れた人たちに「Mauka?」(How is your moning?) と声をかけると元気よく返してくれる。

配属先の組織にとどまらず、様々な事務所に顔を出したり、自分の関わっている農家さんのグループの集まりに行ったりして一日は過ぎていく。

 

日暮れには市場での買い物も済ませ、帰宅する。夕飯を作り、電気があれば9時くらいまで起きていた。電気がなければ、本も読みにくいのでとっとと寝てしまう。そんな日常。

 

写真はすでに恋しい、キャッサバの粉でつくるシマ。お豆と、マラウイ湖で採れる小魚と一緒に。

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2015年は○○に正直に突き進んだ1年でした

目に見えるものだけを信じるのは愚かな人。
 
目に見えるもの、耳に入ることをそのまま受け取るのは素直な人。
 
その間に立っていたい。
 
はるを

f:id:sunneyday:20151224162619j:plain(最近の私…ではなく、同僚の女装姿!)

 
 
 

 

 

 
最近のポエムはこんなところで…
みなさんは、2015年のふりかえりできましたか?
一足先にふりかえってみました!
 
2015年は「あたらしい自分になる※」ことを目指して、
自分がこうありたい、こうしたいという欲求を月の初めに書き出していました。
(例えば、感謝の気持ちを忘れない、辛い時は体に従うなどなどシンプルに)
 
まず1年の初めに決めたことが
「自分の欲求に正直になる、自分に嘘をつかない」でした。
 
 
 
日本にいたときは、自分のやりたいことが見えていても
その声に従わず、こうあるべきという呪縛に囚われていました。
 
 
 
今でこそ協力隊に対する社会的認知は高まっていますが、
会社を辞めて協力隊に参加することに否定的な人も勿論います。
 
 
 
尊敬する鈴木奈央さんの言葉を借ります。
彼は私が全力で応援している、ウェブマガジン「グリーンズ(http://greenz.jp/)」編集長です。
 
「自分だけが変えられる、自分だからこそ変えられる領域に集中して、今日からの自分の人生をつくっていく。その狙いが一点に研ぎ澄まされているほど、その一点を起点にして、波紋がきれいに広がります。」
 
参照:『「ほしい未来」は自分の手でつくる』
第4章 「ほしい人生」は、自分の手でつくるー自分の心と直感に従う勇気を持つ

  

今年少しずつ実践できたので、これからも
自分の内なる声に正直に突き進んでいきます。
 

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次回は、2016年にやりたいことについて書きます^^
お楽しみに(^^♪
 
追伸:
答えは自分に正直に突き進んだ、でした。
 
※あたらしい自分、とはなにか見たこともないような、今とはちがう自分ということではなくて、本来の自分、素の自分という意味。(以下リンク参照)

 

SELF CLEANING DIARY2015 あたらしい自分になる手帖

SELF CLEANING DIARY2015 あたらしい自分になる手帖

 

 

 

【懐かしい未来】って知っていますか?

懐かしい未来』という考え方を知っていますか?

経済成長を最優先する考え方は、時代遅れと認識しつつも

どこかで昔のような自然とつながりを持った生活に

戻ることはできないと思っていませんか?

 

 

 

この言葉は、ヘレナ・ノーホッグ=ホッジさんから教えてもらいました。

彼女は、ラダックという地域で35年以上活動しています。

 

ラダックは、インド北部のジャンムー・カシミール州にある、平均標高3500メートルを超える山岳地帯の名です。かつてはラダック王国という独立した仏教王国でしたが、19世紀に滅亡し、後にインド領となりました。現在は27万人ほどの人々が暮らしています。

周囲をヒマラヤ山脈カラコルム山脈に囲まれているため、陸路でラダックに入ることができるのは、短い夏の数カ月間のみ。峠が雪で塞がってしまう冬の間は、飛行機だけが唯一の交通手段となります。‥‥天候不順でしょっちゅう欠航になりますが。

(参考:Days in Ladakhより引用)

懐かしい未来をキーワードに、私たちの未来について考えてみませんか? 

 

こちらはまだ読めていないのですが、少しずつ勉強していきます。

ラダック 懐かしい未来 | ヘレナ ノーバーグ・ホッジ, Helena Norberg‐Hodge, 『懐かしい未来』翻訳委員会 | 本 | Amazon.co.jp

 

こちらは一読して、気になるところを読み返して、理解を深めています。

Amazon.co.jp: いよいよローカルの時代―ヘレナさんの「幸せの経済学」 (ゆっくりノートブック): ヘレナ ノーバーグ=ホッジ, 辻 信一, Helena Norberg‐Hodge: 本

お茶碗のある暮らし、ない暮らし

最近幸せについて考えている。
偶然手に取った、
偽善エコロジーという本からヒントを得た。
 

 

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

 

 

(環境にやさしいって本当にそう言えるのか?
という鋭い切り口で、様々なデータ(著者自身が集めたものも含む)分析に基づき、
リサイクルやエコが偽善だということを著者は指摘する。)
 
 
(以下抜粋)
「第四章 本当に「環境にいい生活」とは何か
第一節 もの作りの心を失った日本人」より
 
日本人はお米を主食として生活し、朝ご飯には、
必ず納豆とおみそ汁がいるという人が多くいます。
 
 
 

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(※私のイメージを描いてみた)
 
日本人にとって、ご飯とお茶碗はなくてはならないものですが、毎朝、お茶碗を使ってご飯を食べ、食べ終わると軽く洗って割り、それをリサイクルに出している人がはたしているでしょうか。おそらく一人もいないと思います。
 
お茶碗は1回使うごとに割ってリサイクルに出さないのに、なぜペットボトルは一度使ったらそのままリサイクル箱に入れるのでしょうか?
実は私たち日本人が本来持っているはずの誠実な心、謙虚な心は、いわゆる環境問題が起きてから、音を立てて崩れていっているのです。
 
物を大切にする心は、高いお金で買ったから大事に使うとか、安いからすぐ捨てるというのではなく、高くても安くても自分が使って生活をするものを、作ってくれた方への感謝、自然からの恵みに感謝して大事に使うことなのです。
 
(以上、抜粋)
 
 
 
 
 
 
 
 
小さいころ、お茶碗が割れてしまうと
誰が悪いわけでもないのに
すごく悲しい気持ちになったのを思い出した。
 
 
 
大切にするから、壊れたとき悲しい。
大切にしなければ、何も感じなくなるだろう。
 
 
 
 
持たない暮らしという言葉が注目されるようになったけれど、
本質的にそういう暮らしをするには
それなりの覚悟が必要。
 
 
 
 
不便な暮らしは、できないかもしれない。
でも、便利な暮らしを求めるつもりはない。
 
日本で使われなくなったものが
途上国に送られてきて、それを使う彼らも気づき始めている。
以前、同僚が何気なくつぶやいた言葉を思い出す。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「日本や先進国で暮らす人たちの使いまわしを
僕らは使っているのさ。」
 
 
 
 
 
 
この言葉の意味を真摯に受け止められる人が
どれくらいいるだろうか。
私は使いまわしをゆくゆくは処分する側に立たされている彼らを
当然と思いたくない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回考えた幸せのキーワードは、
【物を大切にする。】
地球の裏側の人のことまで考えられなくても
自分の生活圏内を顧みることはできるはず。

 

待つという幸福

「待った?」「今来たとこ。」

 

こんな他愛もないやり取りを聞くことも少なくなった。

携帯というおもちゃを得た私たちは、待たなくてよくなった。

苦労は買ってでもしろと昔はよく言ったものだが、

今や待つことは、一つの価値になっている。

 

私が好きなのは恋人を待ち焦がれて、居ても立っても居られなくなるところ。

 

「待つ」ということについて、様々な角度から見られる本書。

 

「待つ」ということ (角川選書)

「待つ」ということ (角川選書)

 

 

 

 

【今週の活動】アズングと組合の視察

※アズングっていうのはこちらの言葉で白人という意味です。

ウガンダでも使われているらしいので、アフリカでは割と

ポピュラーな言葉なのかもしれません)

 

EU連合が出資するFIDPというプロジェクトが行われています。

(※FIDP=Farm Income Diversifycation Programme )

具体的に言うと、食べるための農業以外に

別の収入を得るための手段を作り、

収入源を多様化させようというプロジェクトです。

 

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2010年でフェーズ1が終わり、現在ではフェーズ2に入りました。

そこで、首都から10時間以上かけて2人が視察に来られました。

 同僚と一緒に農業組合の視察に行かせてもらったのですが、

ツッコミどころ多すぎました。笑

 

 

 

今回、6つの組合を2日かけて回りました。

その中で感じたのは、まず、聞く項目がバラバラ。

今更グループの基本情報、対面で聞いてどうする!?

 

日本企業のやり方ってフォーマットありきで、

スピード感がないって批判されるのを聞いたことがあるけど、

彼らにはフォーマットなんてあったもんじゃない。

 

少し考えれば今回話を聞く目的は、組織改善のための現状把握なので、

聞く内容は自ずと決まってくる。

 

前回の生産量と比較して、どれほど増えたか減ったか。

売上高に変化はあったか、メンバーの増減があったかなど。

聞く項目は個人に任されているようで、柔軟に対応しているように聞こえるが、

中身が本当に薄かった。

 

「今後の計画は?」

そんなこといきなり聞かれて答えられるのは、マラウィアンかどうか疑わしい。決してマラウィアンのことを見下しているわけではなく、想定外の話をされて的確な答えを持ち合わせている方が驚きなのだ。

 

その反射的に答えたような答えに、ツッコミを入れて

具体性を探ったところで何の意味があるのだろう。

 

今回のことを反面教師にして

来週から自分のインタビューに生かしたいな。

 

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(写真は訪問した魚の加工グループ。)